遊魚山昧

八郎潟 ポイント選定について

 今回は八郎潟におけるポイントの選定をするうえでの、基本的な着目点を紹介しようと思う。 ポイントを決めるときの大前提として、みんなが気持ちよくレジャーを楽しんでもらうよう、 人としてのマナーを守っていただきたい。また、八郎潟は小規模な河川や野池と異なり、 ワカサギ漁などをおこなっている。そのため、漁師に迷惑となるような行動はしないよう 周りへの配慮をしてほしい。

<全体地図>



【概要】

 八郎潟は1957年に干拓工事を開始し、現在のドーナツ状の湖となった。そのため、平均水深は 調整池で1.2m~2.6m、東部・西部承水路で1m前後と浅い地形となっている。場所によっては、 300m程沖でもサギが歩けるほど遠浅な地形だ。また地質は砂が堆積している。 護岸周辺は干拓工事により直線的で石積みがされている。このように、八郎潟は基本的に遠浅で地形の 変化はほとんどなく、初めての釣り人はどこで竿を出したらいいのかわからない。そんなときのために、 ポイント選定の参考としてもらいたい。

【ポイント選定の基本】

 八郎潟は地形的変化はほとんど見られない。そのため、ポイント選定の基準は 流入河川や人工構造物周辺を狙うと良いだろう。


<A 流入河川周辺>
 流入河川は最もわかりやすいポイントといえるだろう。河口周辺は水の流れがあり、比較的 鯉の活性が上がりやすくなる。しかし場所によっては、約15m沖に杭が打たれていたり、30m沖まで 石積みがされている個所があるため、根掛かりの可能性が高い。その分餌となる小魚やエビ等が 溜まりやすく大型の鯉が釣れる可能性は十分にある。幅5m程の水路、にも大鯉が入ってくる可能性が あるため、流れ込みになっているところはかなり有望だと思われる。
 流入河川周辺はバスボートや漁船が往来することがあるため、注意されたい。落としオモリをする などして、船に糸が絡まないような対策が必要だ。


<B ポンプ・水門周辺>
 ポンプ・水門周辺は水が動いてればかなり良いポイントなる。ポンプが稼働すれば、水が攪拌され 一気に鯉の活性があがる。特に春のノッコミシーズンには顕著に見られる。餌はキャストせずに、石積みの 切れ間に落とすだけで十分に釣れる可能性がある。


<C 漁港周辺>
 漁港周辺も地形が複雑になっているため、十分釣れる可能性がある。しかし、漁師が 仕事をしている最中や船を出している時は迷惑となるので、竿を出すのは避けたい。 漁港周辺もキャストをせずに、足元に餌を打ってもいいだろう。

<ポイント図>

inserted by FC2 system